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2012
02.22

レベル 7 現地から - 5 -

パートナーのR女史が、震災と原発事故後、
友人らの人脈を通じて、或いはホームページやブログを間借りして、
発信し続けているメッセージがあります

今回で5話目となる その文章を掲載します



レベル7 現地から  その5


まもなく、1年がたつ。


54
年の私の人生の中で、一番重く、悲しく、深く、大きな一年だった。あっという間のような気もするし、とてつもなく長かったような気もする。

ただ一つ、間違いなく言えることは、3、11以前の日本には絶対に戻れないということだ。


木々の美しい緑、鳥のさえずり、小さな虫たち、おいしい山の水、フカフカの畑の土、すがすがしい空気。私の大好きなそれらすべてが、今までと違う環境におかれてしまった。地産地消、有機農業、国産材の家、自給自足、こんなすてきな言葉全てが悲しい響きを持ってしまった。森の中のたくさんの命の営みや海からの恵み、そして子供達が元気に走り回る笑い声。

喜びあふれるこれらの風景が、息をひそめて沈黙している。



こんな悲しいことがあるだろうか。


これは決して、福島だけのことではない。日本全国(世界中)の現実だ。


事故後の原子炉の内部がどうなっているのかもわからず、汚染されたものの保管場所さえ決まらず、事故なんか起きなくたって廃棄物の処分方法さえ確立されていないこの現状で、しかも現在、54基のうちたった2基しか動いていない、それでも電気は間に合っているこの状況で、日本の原発は再稼働しようというのか。


何のために? だれのために?

 

一方では、国立公園内に風車を建てること等が可能となる規制緩和が決まったという。

山や森や生態系を破壊し、低周波音被害を生み出し、火力発電なしには不安定で動かせず、しかも寿命は17年程度という大規模風力発電を、私は地球に優しい自然エネルギーとはとても思えない。

会津若松市では今、背あぶり山という美しい山に風力発電施設を作る計画が進んでおり、もっと慎重に考えようと市民グループが動いている。微力ながら私達も参加している。
原発が再稼働し、自然がますます壊されていったら、もう日本の未来はない。

 

原発ムラに象徴される巨大で、不透明で、お金や権力がものを言うシステムは、原発だろうが自然エネルギーだろうが、復興特区だろうが変わりなく、いのちの幸せにはつながらない。私達は被害者でもあるが加害者でもある。未来の世代や地球に、こんな愚かなものだけを残す訳にはいかない。




福島県内は今、もっともっと難しくて複雑な、悲しい現実がたくさんある。この状況の中で毎日生きていかなくてはいけないから。いろんな人の一生懸命な思いが、人の和を断ち切らざるを得ない、悲しい現実。


でも、今まで見えなかった、あるいは見ようとしなかった罪が目の前にあらわれたことによって、私達は覚悟を決め、進むべき道はこれしかないと、価値観を共有できる仲間や場が格段に増えた。

今までマイナーだった意見が大手を振って語られるようになった。これはすごいことだ。自分一人では進まなかったり、道をそれたりばかりでも、人とつながっていくことによって力は何倍にもなり、壁を突き破ることが可能になる。


線量の高い地域から我が家に遊びに来てもらうこと、子供達の一時的な避難の応援、会津の中でのボランティアグループの連携、そして文字や音楽で伝えること。歩みはのろいが、この歩みを止めずに確かな方向を向き続けよう。


福島県の未来を考える会、会津地区会長の佐々木さんは、その方向を「自然の一部としての人間の存在、いのちと人間同士の結びつき」と表現された。自然の偉大な秩序、宇宙の真理のサークルからはみ出してはいけない。はみ出すことへの欲望は、抑えられなければいけない。

 


県外の方々に是非お願いしたいことがあります。


一つめは、何といっても脱原発。日本中でたくさんの人々が、たくさんの行動を起こされていることはとても心強いです。是非このまま声を出し続けて再稼働を止め、原発のない日本にしましょう。


二つめは、日本を覆っている巨大で不透明な力を冷静に見極め、原発以外ならいいという安易なレールにのらないこと。


三つめは、自分達の生活を見直すこと。自分達の住む地域で自分達が考え、行動し、必要なものは自分達で作り出そうとすること。国や大企業や自治体任せにしないこと。

どうかよろしくお願いいたします。

 


会津はこのところの大雪で雪片しに追われ、大変だ大変だと言いながら、いつものように笑いながら生活している。雪の影響かどうかわからないけれど、最近役場前の線量はようやく、01マイクロシーベルトを下回るようになった。


去年は、待ちわびた春を楽しむことはできなかった。今年は、緑のふきのとうや、黄色いフクジュソウ、真っ白なユキヤナギを思う存分眺めながら春を迎えたい。虫や鳥や山の動物達も、どうかいつものように春を楽しんでほしい。


フクシマはとてもつらい思いもしているが、新しい価値観と希望を発信できる地でもある。いや、失ってしまったちょっと前の感覚を取り戻せばいいのだ。会津には、目をこらせばその感覚はそこら中にころがっている。手間や時間はかかっても、それをひとつひとつ拾い上げていくのが、私達の役割だと思う。

そのために私は今、福島県会津にいる。

 

去年の春、私達は全国のたくさんの友人から、心配や応援の言葉をいただいた。本当にありがとう。今年の春は、一緒に行動しましょう。無数の小さな命、無限の未来の命のために。
 
(R)

フクジュソウ・ウチの東側土手-2
昨年の原発事故の後、3月30日ごろに写した庭のフクジュソウ
この時に流した悔し涙を 忘れる事はないだろう

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コメント
1、2、は高哉さんのところで読ませていただいたのですが
このところご無沙汰していたもので
Noriさん 3、4もアップしてくださ~い

今日のブログで紹介させていただきますね
yuukodot 2012.02.25 19:53 | 編集
ありがとうございます。

追って 3、4もUPしようと思っていました。
よろしくお願いしまーす。
Haokahdot 2012.02.26 20:21 | 編集
このコメントは管理人のみ閲覧できます
dot 2012.04.18 14:46 | 編集
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