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2012
01.24

伯父の想い出 そして金子みすゞの詩

昨年の暮れ 12月5日
神戸に住む伯父が
7年ほどの病との付き合いを終え
黄泉の国へ 旅立っていった
享年 82

1月21日(土)
その伯父の49日の法要が行われ
神戸に出向いて来た

昔、伯父と叔母夫婦は
僕の家の近くに住み
実子に恵まれなかったという事もあってか
僕と弟の物心のつかないうちから
我が子のように可愛がってくれた

そんな伯父夫婦が愛おしくて
帰り際に「帰っちゃ嫌だ」と号泣しながら取りすがり
ダダをこねて困らせた時の情景を
今も尚、はっきりと覚えている

夏の夕暮れ
少し湿った風の匂い
がっしりと分厚い伯父の背中
手を絡めた ゴツゴツとした伯父の指
その指と爪に染みついた
薄茶けたタバコのヤニの色
そして涙の向こうの
ぼやけた 三日月…

伯父は博学に富み、多趣味で音楽も好きだった
遊びに行くと 自慢のオーディオセットで
洋楽のレコードを聴かせてくれた

深夜放送を聞くようになった僕に
いち早くBurt Bacharachや
Herb Alpert & Tijuana BrassのLPを手に入れて 聴かせてくれた
僕が学校で苦手だった音楽と仲良くなれたのは
家の押し入れに転がっていたオヤジのボロボロのギターと
伯父の趣味によるものだと 改めて感謝している

その後、伯父夫婦は 仕事の関係で少し離れたところに住むようになり
僕らもそれぞれの道を歩み始めたこともあり
たまにしか合えなくなったが
就職の際の保証人を引き受けてもらったり
一人住まいになったオフクロの世話など
何かと面倒をかけていた

そして和歌山に住む実母の世話のために
叔母方の本家の在る神戸に家を建て
引っ越しをしたのが1995年の正月
それは引っ越してすぐに阪神淡路大震災という年だった

あれから17年 
細くなった叔母の肩を濡らす 
遣らずの雨が降り続く中 
骨になった伯父は
御影石の下に眠る先祖たちと
無事、再会を果たした

そしてその後 
お斎(おとき)を行ったお店の壁に
僕の大好きな詩人の一人
金子みすゞ の こんな詩が掛かっていた

2012-01-20-22.jpg

「木」      

お花が散って 実が熟れて、
その実が落ちて 葉が落ちて

それから芽が出て 花が咲く

そうして何べん まわったら
この木は御用がすむかしら

金子みすゞ


羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶


2012-01-20-22_20120124221728.jpg

◆店の入り口のニシキギ  雨にぬれ ひときわ朱の際立つ 愛らしい実◆
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コメント
Noriさんの伯父さんへの想いと 金子みすずの詩とが 心に染み入りました
yuukodot 2012.02.02 21:56 | 編集
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