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2011
08.17

ちょっと変だぞ日本の自然

Category: 自然観察
帰省の前夜、8月10日。
NHK総合で放映された [ちょっと変だぞ日本の自然 ]という番組を観た。
夏期の特番で、記憶に間違いがなければ今年6回目。

司会者やプレゼンテーターの説明と指摘は不十分、不適切と思われる点もあるが、
それにツッコミを入れる楽しみもあるので、それも良しとしつつ、ここ数年観ている。

さて、今年は、近年、日本で発見されている、これまでにない特徴を持つ、哺乳類や鳥類から昆
虫、そして植物に至るまでの、「新型生物」の特集。

その中で、普通のカブトムシの半分以下の大きさの新型の”小型カブトムシ”が、ここ3、4年
で増えているという話題が登場。

話によるとカブトムシだけでなくノコギリクワガタやコクワガタも小型化しているという。
原因は、一つには雑木林周辺に次々に作られるコンクリート道路。
コンクリート道路は放射熱などによって林縁や林床の水分を奪い取り乾燥させる。

また、人間の社会生活の変化によって手の入らなくなった里地里山の雑木林は
林床にササなどが繁茂し水分過多になる。

そのいずれもの状況が、土壌細菌や微生物にとっての健全な生活環境を悪化させ
それらを糧とするカブトムシやクワガタの幼虫に悪影響を及ぼす。

つまり幼虫は栄養不良で大きくなる事が出来ない。
そして成虫となったカブトムシやクワガタは、いくら食べても大きくなれないので小型の成虫が増えた…
というワケなのだ。…あちゃー、知らなかった。



カブトムシ大小
◆左は普通カブトムシ♂の大きさ、右は小型化したカブトムシの♂◆



さて、そんなTVを観た翌日。

かつては畑と田んぼだらけだったが、
開発が進み周辺がコンクリートだらけになった実家近くのバス停に降り立った僕は、
家の方へと続く街路樹の桜に止まり、やかましい程に鳴くミンミンやアブラ、
そして、昔はこの辺には居なかったクマゼミなどの蝉ウォッチングを楽しみ
同時に植え込みの土の状態を観察しながら、コンクリートの道をゆっくりと歩いた。

桜の根元近くには蝉の幼虫が土から這い出て来た時の穴が多数開いているが
植え込みの土は明らかに乾燥していた。

ミンミンゼミ
◆ミンミンゼミ 鳴き声をよく聴くとヘタなのもいて楽しい◆

                     アブラゼミ
                   ◆アブラゼミ。
                    クソ暑い日に「しーね、しね、しね、死ね !」と聞こえる時がある◆

クマゼミ
◆クマゼミ 西南日本に多く、大阪の都心部の公園や街路樹では、この種類が一番普通に見られるが、
気候の温暖化のせいなのか、最近は関東地方などにも分布を広げている。◆


           セミの抜け殻
            ◆何故かこのツバキは蝉の幼虫に大人気。 抜け殻大渋滞。◆ 



と、そんな僕を見て不審に思ったのだろうか
後ろから見知らぬオジサンが声を掛けて来た。

「蝉の観察をしている」旨の説明をすると
「最近このあたりのセミは、なんだか小さくなった気がする。」と言うのだ。
実は声を掛けられる前に手の届く所に止まっていたミンミンを一匹、捕まえてみたのだが、確かに少し小さい気がしたのだ。

蝉の幼虫も土の中で木の根の樹液などを吸いながら大きくなるが、当然、土壌環境にも影響を受けるはずだ。
ちゃんとした調査を行ったわけではないので断言はできないが
場所によってはセミも小型化しているのかもしれない。

番組では「小型化によって機動性が良くなり、カブトムシやクワガタは今までよりもテリトリーを広げる事が出来るようになった」と、その変化によるメリットもある、という意味合いの発言もあったが、虫たちに聞いたら何と答えるのだろうか…。

ちなみにテリトリーの拡大は、既にバランスの取れている生態系全体へ悪影響を与え、巡り巡ってカブトムシやクワガタが自滅をする可能性も無いとは言えない。

いずれにせよ、本来、彼らが望んだわけではない「変態」を
余儀なくしてしまった原因は我々人間の業にある、という事だけは確かだ。

そして、この自己中心的な人間という種の世界を、人間以外の生き物たちは
「とっても変だぞ人間社会」…そう思っているのかもしれない。


【人気者は警戒必要な外来種 カブトムシ、北海道で増殖】2011.8.13 MSN産経ニュース

 子どもに人気のカブトムシが北海道の生態系を脅かすと専門家が警戒している。元来、本州以南にしかいなかったとされるが、現在では道内全域に分布。道は「夏休みにたくさん採って、山に逃がさないで」と呼びかけている。(中略)
 力が強いカブトムシは、同じく樹液をエサとする在来のクワガタなどを排除していると推測される。沖縄県でも、本州から持ち込まれたことによって沖縄固有のカブトムシの生存が脅かされているという。
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コメント
見せていただいたセミは初めて見るものばかり
ここにはエゾハルゼミとコエゾゼミしかいないのかもしれない
特にアブラゼミが 羽が透けてないので面白いです
この林でもカブトムシを一匹は見かけていたのですが 今年はゼロです
本来いないものはいないままの方がいいですね

クワガタの小型化 まだ分かりませんが観察しようと思います
混雑気味の椿の枝がなんだか愉快♪♪
興味深いお話し ありがとうございました
yuukodot 2011.08.17 20:27 | 編集
きっかけをいただきましたので、北海道のセミ、調べてみました。
あくまでも図鑑に書かれていた事ですが
◆北海道全域・ニイニイゼミ ・アブラゼミ ・コエゾゼミ ・エゾゼミ ・アカエゾゼミ・エゾハルゼミ・ツクツクボウシ 
◆道南部・ヒグラシ・ミンミンゼミ・チッチゼミ
という事でした。
でもきっと棲み分けていると思います。
セミの生態も調べてみると面白そうですね。

人気物の椿。ホント、この椿には笑ってしまいましたが、何かしらの理由があるのでしょうね。

「本来いないものはいないままの方がいいですね 」
同感です。
今、フィトンチッドについて考察しているのですが、フィトンチッドの働きも、その辺りと関係している気がします。
もう少し考えがまとまったら、アップします。
Haokahdot 2011.08.18 14:14 | 編集
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