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2013
05.10

シュレーディンガーの猫

2013-05-08.jpg 

5月8日夕

生きながら死んでいる。或いは死にながら生きている。
といったような量子力学が引き起こす奇妙な現象、
パラドクスを説明する際の例示に用いられる「シュレーディンガーの猫」という
難解な思考実験の名称をタイトルにした演劇を観に行った。

フクシマ第一原発事故により避難生活を余儀なくされた高校生が、転校先の生徒と、ぶつかりあいながらも友情を深めていく姿を描いた作品で、実際に避難指示区域である富岡町から、会津美里町の大沼高校に転校してきたSさん(3年)が「自分の思いを伝えたい」と、顧問の教師や演劇部の仲間たちと共に台本を書き上げた作品である。

演ずるのは勿論、大沼高校の演劇部。
そして会場は町内の楢葉町からの避難者仮設住宅内にある「サポートセンターならは」。

2013-05-08 (1)





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2013-05-08 (4) 
エリッククラプトンのTears In Heavenが挿入歌として活躍。やはり名曲である。

♪ この扉の向こうに安らぎがある, きっと
そして私は知っている 天国にはもう涙はいらないことを ♪



「シュレーディンガーの猫」は、昨年11月に行なわれた県高校演劇コンクールで最優秀賞を獲得。
12月には東北大会にも出場したが、審査員から「内容が重たすぎる」「観ていて疲れる」などの批評を受け上位入賞を果たせず、残念ながら全国大会出場の夢はかなわなかった。

部員は入賞を逃した事よりも、何よりも共感を得られなかった事が悔しいと云う。
しかし、県内外からの支援と公演を切望する声が湧き起り、8月には東京、下北沢での公演が決定した。

いずれにせよ、青春を謳歌するべき時期に
このようなテーマと向き合わなくてはならなくなった高校生の熱演を目の当たりにし
このような状況を生みだしてしまった大人たちの責任と罪の重たさを改めて深く感じた。

そして、事故後、今も尚、虚構に祭ろい、感性の麻痺した大人たちの世界が
「生きながら死んでいる。死にながら生きている」というパラドクスの中に在るのではないのか ?
という事を突き付けられた気がした。


■東京、下北沢で行なわれる公演をサポートする「ウシトラ旅団」HP
  http://www.ushitora-ryodan.org/311/index.php



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