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2013
02.24

一粒の砂 ---フクシマから世界に

政府は前田新の故郷を、福島第一原発事故による「汚染状況重点調査地域」に指定した。
なんと無意味な文字列だろう。人々を予約された死の危機にさらし、言葉から魂を奪い去る権力という名の暴力。
詩人はいま真実を見届ける一人の阿修羅と化す。
(一色真理) ※月刊詩誌「詩と思想」編集長


詩人、前田新(まえだあらた)さんが2012年7月に著した詩集
「一粒の砂-フクシマから世界に」の帯文に添えられた一文である。
その前田新さんは、ウチから車で10分ほど離れた集落で百姓を生業に暮らしている。
つまり「無意味な文字列」に指定された前田さんの故郷とは、すなわち僕の住むこの田舎町に他ならない。

前田さんとは一昨年の秋頃に知り合った。
蔵を改築した、とても居心地のいい書斎にお招きをいただき、
時を忘れ色々なお話を伺った事を昨日のように覚えている。

その前田さんが前出の「原発事故を題材にした新しい詩集を出版された」
という事を数日前、他処より耳にした。

そして、どうしてもお会いしたくなり、20日水曜日の朝、突発的に連絡をし、
連れ合いと共に押しかけてしまった。

2時間ほど、この詩集の出版に至った経緯や
託した想いなどを伺う中で、なんと先日ご紹介した若松丈太郎氏とは
懇意のなかであるという事が分かった。

灯台もと暗し。

そして帰り際、この新著の購入をさせていただこうと、その旨を告げると
強固に「それには及ばない」と拒まれてしまった。
そればかりか他の著書までも「お土産に」といただいてしまった。

そしてどうしてもこの詩集、「一粒の砂-フクシマから世界に」のご紹介をしたくなり
ご本人の承諾を得る事が出来たので
その中から一篇をご紹介させていただきたいと思う。

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齢 76を迎える前田新氏
病に侵され、不自由になった半身を引きずりながらも尚 
土の匂いのする片手に 百姓のプライドである
研ぎ澄まされた鎌を握りしめ 今日もまた野に立つ

その自由なる心には 
更に鋭く研ぎ澄ました感性の鎌を携え
この腐敗しきった社会構造の荒れ野に立ち
病み深きコアを ザクザクとえぐり続けている

アテルイの末裔が ここにも存在する


※ 詩集 「一粒の砂---フクシマから世界へ」 前田新著 土曜美術社出版販売刊  


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