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2013
01.15

歳の神

Category: 雑感
1月13日(日)

小正月(1月15日頃)に各地で行われる「歳の神 」
いわゆる「どんと焼き」が僕の住んでいる集落でも行われた。

「歳の神」とは「さえのかみ(賽の神・障の神)」
行路を守る猿田彦など道祖神のことで、
集落と神域(常世や黄泉の国)を分かち過って迷い込まないための結界、
そして悪霊や禍を招き入れないための結界でもある。
この行事は、その道祖神を祭るために行われる。

歳の神には、去年飾った正月飾りなどを藁とともに燃やして無病息災を祈願する。
この火にあたったり、この火であぶったモチやスルメを食べると風邪を引かないとか、
灰を小屋に入れると牛が丈夫になると云われている。
また、書き初めを焼き、その灰が高く上がると書が上手になるなどの言い伝えもある。


2013-01-13saino-kami.jpg

朝、集まった男集で火を焚くやぐらの材料となる竹を、
会場近くの竹林から切り出し、それを運び込む。
会場となる田んぼでは、円を描くように雪を踏み固め、その中心にやぐらを組み上げる。


2013-01-13-bonten.jpg




2013-01-13saino-kami (1)




2013-01-13saino-kami (2)


先ずウチの集落ではやぐらの中心に梵天と呼ばれるモノを立てて祭り
その梵天を核にして竹を組み、ワラやカヤを重ねて行く。
ところで集落の人の説明によると、この梵天を立てる歳の神は会津でも珍しいらしい。
で、ちょっと調べてみた。

【梵天(ぼんてん)】
大きな串状の棒の先に紙を幣のように切って玉のようにつけたものを梵天(ぼんてん)と呼ぶ。
仏教護持の神の梵天とは関係ない。
もとは海洋民族であった縄文人の船の神を祀る習俗であったものが、
水田の水口に御幣を挿して田の神を祀り、
宅地の四隅に御幣を挿して土地の神を祀るなどの習俗に転じ、
また芝居小屋等に大きな梵天として立てられたり、
祭りの際の神の依代として用いられる習俗に転じたものと考えられている。

「もとは海洋民族であった縄文人の船の神を祀る習俗であったものが…」
山々に囲まれたこの会津の地に縄文時代の海洋民族の記憶が残されている。
実に不可思議であるのと同時に、もしかするとこの集落の民は
大和朝廷に易々とは祭ろわぬ縄文人(蝦夷 ? )のプライドを忘れてはならいという事を
このような形で秘密裏に伝承して来たのではなかろうか ?
そんな事を考えながら米国先住民のティピのような形に組み上がった「社 」? に手を合わせた。


2013-01-13saino-kami (4)


日が暮れると真っ暗な夜道を、集落のあちらこちらから
2mほどの竹の先にモチやスルメを焼くための焼き網を付けた道具を携えて人々が集まってくる。
僕らも郡山から訪ねて来てくれた友人家族と共に出かけた。
ちなみにウチの道具はこんな感じで、今年は佐渡産の「いかの丸干し」を用意した。

2013-01-13ami.jpg

この丸干しが大正解。
佐渡に住んでいた折りにも時折食べていたが、その時以上に美味しく感じた !!
ワタを抜いていない、ちょっぴり苦い大人の味にも関わらず
友人の子供までもが美味しい美味しいと食べてくれた。


午後6時30分、着火 !!

2013-01-13saino-kami (7)




2013-01-13saino-kami (9)
観にくいですが、画面右端に友人家族と僕の連れ合いが居ます



2013-01-13saino-kami (8)




2013-01-13saino-kami (10)


炎を撮っていたら偶然にもこんなショットが…。
まるで龍のよう…というか「もののけ姫」の「シシ神様」のようにも見える。

シシ神よ出でよ!

汝が森の神なら
我が一族をよみがえらせ
人間を滅ぼせ!

物語の終盤に「乙事主(おっことぬし)」がそう叫ぶ悲痛な声が過った


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